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ABOUT生物学オリンピック本選2022 鶴岡大会(山形)とは?

冨田勝(大会委員長)より一言

冨田 勝 Masaru Tomita
1981年に慶應義塾大学工学部理工学科卒業後、カーネギーメロン大学コンピューター科学部大学院修士課程(1983)、および博士課程(1995)修了。その後、カーネギーメロン大学助手、助教授、准教授、同大学自動翻訳研究所副所長歴任。米国立科学財団(NFS)大統領奨励賞(1988)、日本IBM科学賞(2002)、産学官連携推進会議・科学技術政策担当大臣賞(2004)、科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞・研究部門(2007)、大学発ベンチャー表彰特別賞(2014)、国際メタボローム学会終身名誉フェロー(2017)、山形県特別功労賞(2017)、バイオインダストリー大賞(2021)などを受賞。取得学位:PhD (情報科学、カーネギーメロン大学、1985)、工学博士(電気工学、京都大学、1994)、医学博士(分子生物学、慶應義塾大学、1998)。1990年より慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス環境情報学部助教授、1990年より准教授、1997年より教授。2005年10月より2007年9月まで環境情報学部学部長。

メッセージ
慶應義塾大学先端生命科学研究所所長の冨田勝です。2021年度のオンライン大会に引き続き、2022年度も日本を代表する高校生が集うこのような大会を鶴岡をホストシティとして実施できますこと、大変うれしく思います。今、世界ではバイオの力が様々な局面で求められています。持続可能な開発目標(SDGs)達成のためにはバイオサイエンス/生命科学がカギであり、本大会に出場する生徒さんはまさに未来の希望、科学技術立国日本を代表する金の卵です。それぞれの生徒さんにおかれまして、最高の結果が出ることを祈念するとともに、本大会をきっかけとしてさらに大きく羽ばたいてくれるであろうと確信しています。全国の皆様、彼らにエールをお送りいただけますと幸いです。

なお、2021年度の鶴岡大会(山形)に参加された選手から選抜された日本代表チームが、国際生物学オリンピック2022アルメニア大会において金メダルを獲得されるなど、大健闘されました(参考: 文部科学省の発表ページ)。大会委員長として非常に誇らしく感じるとともに、日本代表チームならびに関係者に心よりお祝い申し上げます。

2022年度大会の問題

2022年度大会では、大問1 (理論試験)、大問2 (実験試験①)、大問3 (実験試験②)の3問が実施されました。PDFは以下よりダウンロードできます。ぜひ、チャレンジしてみよう。

大問1 問題用紙

大問1 解答と解説

大問2 問題用紙

大問2 解答と解説

大問3 問題用紙

大問3 解答と解説

東北で初めて行われる生物学オリンピックの本選

鶴岡市は東北地方において史上初の生物学オリンピック本選のホストシティとなります。2021年度も鶴岡がホストシティとなりましたが、コロナ禍の影響からオンラインでの開催となりました。2022年度は、参加者が実際に鶴岡市に集う形での開催となります。

過去の大会
2021年 慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)
2020年 コロナ禍の影響により代替試験を実施
2019年 長崎国際大学薬学部(長崎県佐世保市)
2018年 東京大学駒場キャンパス(東京都目黒区)
2017年 広島大学(広島県東広島市)
2016年 筑波大学(茨城県つくば市)
2015年 広島大学(広島県東広島市)
2014年 筑波大学(茨城県つくば市)
2013年 広島大学(広島県東広島市)
2012年 筑波大学(茨城県つくば市)
2011年 広島大学(広島県東広島市)
2010年 筑波大学(茨城県つくば市)
2009年 広島大学(広島県東広島市)
2008年 筑波大学(茨城県つくば市)

本選に参加する学生はどんな人?

日本の生物学を志す若きトップ頭脳が集い、ガチンコ勝負をしていただくエキサイティングな大会です。生物学の甲子園。それが、生物学オリンピック本選です。日本全国に「生物学と言えば我こそ!」と思う高校生、中学生、あるいは小学生は数多くいます。毎年、約4000人ほどの生徒さんたちが予選となるペーパーテストを受け、その上位約2% (80人程度)が本選に進出します。本選では、より高度になった問題、実験を交えた問題に対して回答していただき、順位を決定します。また、本選は翌年に行われる国際大会に出場する日本代表の選考も兼ねています。

いつ行われるの?

生物学オリンピック本選2022鶴岡大会(山形)は以下の日程で行われます。
2022年9月17日(土):大会1日目〜開会式、大問1
2022年9月18日(日):大会2日目〜大問2、大問3
2022年9月19日(月/祝):大会3日目〜閉会式(表彰式)
※2021年度はコロナ禍の影響からオンライン開催となりましたが、2022年度は鶴岡市において開催します。ただし、状況に応じた変更が生じる場合はあります。

鶴岡開催に至る沿革

慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB, Institute for Advanced Biosciences, Keio University)は、山形県鶴岡市に2001年に創立されました。ここでは、最先端のバイオテクノロジーを用いて、ゲノム、メタゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームなどの生物データを網羅的に解析し、大量のデータをコンピュータで分析・モデリング・シミュレーションして理解する研究などが行われています。それらビッグデータに基づく「統合システムバイオロジー」という新しい生命科学のパイオニアとして世界中から注目されています。近年は、これら技術でバイオサイエンスにブレークスルーを産み出すとともに、医療・健康、環境、農林水産物や食品などの分野に応用して、数々のベンチャー会社も誕生しています。また、バイオサミットや各種国際学会や国際大会の開催など、様々なイベントを呼び込んでいます。この最先端バイオシティとして変貌を遂げつつある鶴岡市であれば、国際生物学オリンピックに出場する日本代表を選抜する拠点に相応しいと判断され、鶴岡の地で開催が決定しました。

How to Join参加しましょう

本選の出場者になるためには

本選に出場するためには、予選を勝ち抜く必要があります。2022年度はすでに予選の申し込みは締め切られました。2022年7月17日(日)に実施されたペーパーテストの上位80名が本選に出場することになります。なお、2023年度大会の予選の申し込みは2023年5月頃になる予定です。

本選を応援するには

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